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無印良品の懐中電灯にみるUXデザイン

※今回の台風21号、また北海道の震災により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

今回の一連の災害では停電の被害が目立ちました。
普段その存在を忘れがちですが、有事の際には懐中電灯というアイテムが非常に重要になるという事がわかりました。

 

懐中電灯の必要性

今の時代、誰でも身近に持っているスマホ。そのスマホのライト機能があるので、懐中電灯は不要では?と思われるかもしれませんが、被災して電力の遮断が起こった場合、スマホとは別で光源が必要になってくるシチュエーションが必ず出てきます。

実際に被災地である札幌では無印良品の懐中電灯の奪い合いが起こったようです。

奪い合いが起こるほどの、無印良品の懐中電灯。

今回は、この無印良品の懐中電灯がいかに綿密に設計されたプロダクトであるか、ということに着目していきます。

 

市販の懐中電灯における問題点

市販の懐中電灯は、ルーメン的にも頼もしいところはありますが無骨なそのルックスによって部屋のどこに置いてあっても景観を崩すため、普段の生活の中では邪魔扱いされ、結局収納などにしまわれがち。

しかしそれではいざ停電が起こった際に、暗闇の中で懐中電灯を探すはめになってしまいます。

そもそも本当に普段から必要性がないということから、「買うものリスト」から外れがちになり、新生活を始めた人の中にもいまだ懐中電灯は持っていないという人も多いのではないでしょうか。
有事の際に必要になり、その時点ではじめて求めても、手に入れることが困難な場合もあると思います。

よって懐中電灯というものには、以下の問題が潜んでいると考えられます。

・普段の生活でほとんど使うことがない
・持っていても出しっぱなしにしておくのは嫌なので、結局収納の奥にしまわれがち(いざというときすぐ取り出せない)

それを踏まえて、着目したいのが無印良品の懐中電灯です。

 

シンプルなプロダクトに潜むUXデザイン

無印良品のLED懐中電灯のプロダクトデザインは非常に洗練されており、無駄がなくシンプルです。

よってどんなインテリアにも溶け込むことができ、ひとつのインテリアアイテムとしても扱うことができます。
シンプルな形状の中にも、卓上ライトになるような設計がされているので、普段の生活においてリビングやベッドルームの間接照明として活用することができます。

よって常に目に触れる場所に置かれることになるため、停電時でも探し回る必要はなく、すぐ手に取ることができることになります。

ただシンプルでオシャレな外観というのは表面的な見方で、じつはこのように生活の中でスムーズに使用できるユーザーストーリーを考え、設計されたプロダクトであるということがわかります。

シンプルなルックス → 景観を崩さない → 置きやすい形状 → 間接照明としても利用可能 →  目につくところに置いておける → 停電の際に手にとりやすい → 電気がない場所でテーブルライトとして使用できる

その他すぐれたポイント

単3、単4電池どちらでも、電池一本から使える

災害時には満足に電池を確保するのが難しいときもあります。そんなシチュエーションを想定し、単3でも単4でも電池1本からでも使える仕様になっています。※一部型番のみ

 

光の強さを二段階で調光可能

シチュエーションに合わせた光の強さにできるよう、間接照明としての調光の幅も持たせています。※一部型番のみ

 

防水対応

悪天候の中や水場でも問題なく使用できます。

 

まとめ

今回の懐中電灯のみならず、無印良品の製品は一見すると尖ったデザインに見えますが、よくよく考察すると、人々の生活に寄り添うように綿密に設計された優良なプロダクトであることに気づきます。

無印良品には他にもUXを踏まえて設計された製品がいくつもあるので今後もピックアップして紹介していきたいと思います。